イラストレーターに依頼するときの料金と使用料の考え方

イラストって料金がまちまちで分かりづらいって感じますよね。
どうして金額が違うのか説明していきたいと思います。

目次

イラストの値段っていくらするの?

現状イラスト使用するに当たり、買取・レンタルに分類されると思います。
レンタルとは、イラストを借りて使用します。その使う範囲は各レンタル会社によって決められています。
また、不特定多数の人が借りるのでこのイラストどこかで見たことあるということがあります。
もう一つの買取ですが、イラストレーター・制作会社に依頼をしてオリジナルを描いてもらうことになります。
オリジナルなので、唯一無二のイラストになります。

イラストの制作料金の他に別途かかる金額があり、媒体に載せる場合、媒体料がかかります。
例えば、テレビ・雑誌・フリーペーパーなどですね。掲載する媒体によって金額は違います。
自社のサイトで使う場合はかかりません。

2次使用する場合は別途料金が発生することがあります。金額は制作費の5~7割ほど。制作者に相談すると安くなることもあります。

イラストの料金は各会社、イラストレーターによってまちまちですが、人気のあるイラストレーターは高めになる傾向にあります。

描いてもらったイラストなのに自分のものにならない?

結論から言うと、お金を払ったとはいえ自分のものになりません。

描いた人に使用許可をもらい、使える状態になっているだけなのです。

2次使用する場合、制作者に許可を取る必要があります。
■基本的に当初の目的以外への二次利用は別途料金が発生します
■制作者の知らないところで制作物を勝手に使うと大変なことになってしまうことも
■依頼を受けて制作したものでも、著作権は制作者が保有している
■制作者の厚意で二次利用時に別途料金が発生しないとしても、二次利用する場合はその旨を制作者に伝えた方がいいと思います。

×…依頼してお金も払ったからこれはずっと自分のもの!いろんな所で使える
…依頼時に「使用目的・使用媒体・使用期間」を定めておき、それ以外での使用は二次利用にあたるので本来料金が発生し、別途契約が必要である

著作権とは?

著作権とは、著作物(音楽、小説、映画、漫画など、上記参照)について発生する、著作者が有する権利で、著作権法上に記載されている「複製権」「翻案権」「譲渡権」「上演権」…といった様々な権利の総称です。

たとえば、本でも商品でも買ったからといってそのキャラクターを使って制作・販売はできないということです。

「著作権譲渡」にして欲しい?

使用許可のは面倒なので、「著作権譲渡」とするところが多く存在します。
いちいち許可取らなくても良いのですから、使う側は便利で楽でいいですよね?

ですが、製作者側は「著作権譲渡」することはとても大きなリスクを抱えることになります。

著作権は数多くの権利が含まれており、制作したクリエイターの知らないところで商品化されたり、アニメ化することも出来てしまいます。
イラストを制作者の意志とは違う如何わしい場所に使われ、そのイラストのイメージが悪くなることもあり、今後のイラストレーターの仕事に大きくひびく可能性もあります。

そのため「著作権譲渡」は、クリエイター側はかなり慎重で、高額な料金にもなるのです。

「著作権譲渡」したとしても「誰が描いたのか?」は譲ることができません

「誰が描いたものか?」は著作権の中でも「著作者人格権」として保護されており、この権利は法律により誰かに渡す事はできません。

著作者人格権とは…

著作物の創作者である著作者が精神的に傷つけられないよう保護する権利の総称である。
Wikipediaより

具体的には、

  • 公表権
  • 氏名表示権
  • 同一性保持権
  • 名誉声望保持権

などの権利が含まれます。

クリエイターに大きなリスクを追わせてまで著作者人格権を行使しない事まで言ってくる方がいますが、本当に必要なのかを考えて、制作者に相談してみてください。

イラストを発注する料金の相場は?

結局料金はどれくらいが相場なのか?
大変難しい質問ですが、

基準になる料金はありません。

知名度や経験・環境などでかわってきますので、
以前加入していた日本イラストレーター協会の参考価格ですが、
ご覧ください。

日本イラストレーター協会参考価格

イラストを描く労力って?

イラストって軽く見ている方もいらっしゃいますが、描くのはすごく大変な作業になります。
少しでもご理解いただけたら幸いです。

制作・作業時間

一番時間がかかるのは、アイデア出しです。
その間は実質な制作はしていないので、人から見たら無駄な時間と見る人もいるかと思います。
しかし、0から1を生み出すのは、相当な労力になります。依頼を請けて、1時間でアイデアが出る場合もあれば、何日も出ないこともあります。

イラスト作業も早く描けるようになるまでは、毎日毎日積み重ねてた努力の賜物です。
どうかその労力を忘れないでください。
1日20時間以上作業して、1,000円すらもらえないなんてざらにありました。
絵描きという特殊な職業ですが、どうか安価で使うことはしないでください。

イラストレーターにとっての道具

最近は手描きの依頼は来なくなりましたが、ほぼデジタルでの要求になりました。
いま、多くは液タブ…液晶タブレットではないでしょうか?
液タブは、画面に直接描けるとても優れた道具です。
次は、ペンタブレットです。板とペンでモニターを見ながら作業するのですが、ちょっと慣れが必要です。
少し特殊でマウスで絵を描くというのもあります。
私は、アナログからマウスに移行して、絵を描くようになりました。20年以上マウスで描いていました。
やはり、液タブは高価なものでなかなか買えなかったのですが、
あるきっかけで買ってみようと決意。ワコム製で30万円ほどしました。
幸いにも、投資した金額はすぐ回収でき、良き相棒として使っています。
もうなしでは仕事ができないくらいです。

実際お願いしようと思った時どうしたらいいの?

料金設定はなんとなくわかったけど、お願いしようと思って何から伝えたらいいのか?
ここ直してほしいとかいろいろあるかもしれません。

そんな時は遠慮せず、なんでも聞いてみてください!

チラシにイラストを使いたい、ウエブで載せたいなど、、、

サイズ・媒体・使用期間を伝えてくれればオッケーです

金額をだしていないのは実際話を聞いて見ないとわからないからです。
見積もりをみて、高いな、もう少し予算に近づけないかな?と思った時は予算を言って見るものいいかもしれませんね。

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