イラストやキャラクターデザイン制作を依頼する時に伝えて欲しいこと
イラストを依頼したいけれど、どこへ何を伝えればいいかわからないなどと、いろんな方と話しているとよく聞きます。
依頼の際にどんな情報が必要で、どうしてその情報を聞きたいのかまとめてみました。
依頼者様のことを教えてください
問い合わせやSNSからご連絡がよくあります。依頼される時ってどんな方かよく知らない状態です。
ですので、『氏名』『会社名』『お客様の仕事内容』できればWEBサイトがあれば非常に助かります。
どのような事業をしているのかわかるとイメージしやすく、安心して取り掛かれます。
イラストを依頼する場合に伝えて欲しい、必要な情報
制作するにあたって必要なのが制作内容です。
この情報によっては価格や製作期間も変動する場合もあります。
できるだけ決まっている内容は教えていただけると助かります。
イラストを利用する場所・使用用途
WEB、チラシ、看板、ゲームなど、どんな内容のどんな場所に使うかお伝えください。
この認識が違うと制作物もズレたものが出来上がってしまう原因になってしまい、時間がかかる大きい修正にも繋がって追加料金がかかる場合もあります。
また、既存のイラスト、キャラクターがあれば参考になりますので、ご提示してもらえると助かります。
サイズ・解像度について
制作途中や制作後にサイズや形式をすると画像の劣化が起きてしまいます。
特に拡大は、絵がぼやけてしまうので拡大は110%まで、それ以上は作り直しになります。
サイズについて
幅・高さ(タテ・ヨコ)をピクセルかセンチメートルなど指定サイズがあればお伝えください
解像度について
WEB画像と印刷の解像度は大きく違います。
WEBは72dpiに対して、印刷用は300dpi以上になります。モノクロ印刷の場合は600dpiほどです。
印刷用かWEB用かもしくはいろんなところで使いたいなどありましたら大きめなサイズで発注することをおすすめします。
納品データの形式
画像には様々なデータ形式があります。
ai形式
AIデータとは、Adobe Illustratorというアプリケーションで作成されたデータの形式のことです。
AI形式、ネイティブデータとも呼ばれます。ファイルの拡張子は「.ai」となります。
Illustrator専用のデータ形式であり、編集中のデータも含めて保存することができるため、印刷やデザインの現場では広く使用されています。
png形式
「PNG」(ピング)は(Portable Network Graphics)の略称で、インターネット上で使われるために作られた画像形式です。
psd形式
PSDファイルとは、「Adobe Photoshop」で主に利用されるファイル形式で、「Photoshop Data」を略したものです。画像ファイルとは異なり、Photoshop上のレイヤーやパスなど情報も保存されていることが特徴です。
jpeg形式
ファイルサイズが小さいのに、写真が綺麗に映し出されます。また、フルカラー1670万色まで扱うことができるので、写真やグラデーションも綺麗に表現することができます。
bmp形式
Windowsの標準的な画像ファイル形式で、ビットマップ画像を保存するための形式。BMPは、「bitmap」を略したもの。色はモノクロ、16色、256色、1677万色までをサポートしている。
gif形式
データ容量がとても小さく、背景を透明にすることも可能なので、ロゴやイラストに向いています。
また、アニメーションにも対応していて、パラパラ漫画のような動画をGIFで作ることもできます。
ちょっとしたアイコンに動きをつけたりするのに便利です。
制作するイラストや、使用用途によって形式が変わってきます。
また、依頼者側で調整しようと思っても、お持ちのソフトやバージョンによって対応できない場合もあります。
できる限りご要望にお応えしますので、問い合わせください。
情報が不足してしまうと…
もし大きく描き直しになると、手間が増える分、状況によっては追加請求になる場合もあります。
それを防ぐためにも、最初のうちからサイズや形式を決めておくことがポイントです。
情報をしっかり伝えて不明点をお聞きすれば、最適な方法をご提案いたします。
こだわりたい所や確実にイメージを伝える手段
イメージを伝えるのって難しいですよね。一度イラストレーターさん自身で考えて制作してくださいというのがありましたが、そういう案件はイメージが大きくズレるので、お勧めできません。
顔が見えない分描いてほしいイラストのイメージは十分伝えていただくとスムーズにいくと思います。
こだわりたい部分を画像で指定するとイメージの共有がしやすくなります。
画像ってどうしたら用意したら良いの?
画像検索をする
インターネットから簡単に画像を検索することができます。
索結果の下に
があるので、画像をクリックすると写真データのみがでてきます。その中で、イメージに近い写真を選んでください。
どうしてもイメージが見つからない場合
検索でもイメージが見つからない場合は自撮りするのもいいと思います。
服装はどうする?
服のデザインはなかなか一致したものは出てこないと思います。
「おしゃれな感じ」「かわいい感じ」「かっこいい感じ」という表現は、人それぞれでイメージが違います。
人によっては、かわいいと思っても、違う人は古いデザインだと思うことも・・・
自社の制服をイラストにしたい場合
会社の制服は写真を撮るのが一番確実です。
前だけでなく、横と後ろがあるとわかりやすいと思います。
歴史・海外モノは書籍や資料から!
歴史に登場するキャラクターや海外の民族衣装などをモチーフにしたい場合は、しっかりした資料が必要ですね。
資料を集めるのが、たいへんですが情報の共有をしたいところです。
参考資料はこちらでも探しますが、より正確な情報で制作する場合はこの資料のテイストで合わせてくださいと言ってもらえると助かります。
ポーズの指定は?
簡単な絵で伝える
落書き程度の絵でいいのでおおよそのポーズがわかれば、イラストレーターがラフを描いて確認できます。
写真をとる
ポーズとできれば構図を決めて取ってもらえるとより精度の高いイラストに仕上がります
【注意】「参考画像と同じにして欲しい」はできません。
世の中には写真・イラスト・音楽など「著作権」というものがあります。
個人で楽しむ分には問題ありませんが、同じものを制作すると著作権違反になります。
壁紙やコレクションして個人で楽しんだり、髪型や服装などの参考にする分には問題ないですが、全く同じものを作ると「無断で人のもので利益を得ようとした」ことになり著作権違反になります。
それでもどういうのが良いかよくわからない場合は・・・
明確なイメージがない場合、企画書などからイラストレーターから提案できることもあります。
ラフを提出し、方向性を確認しながら制作していきます。
予算やスケジュールについて
スケジュールや予算は決まっていれば、お伝えください。
特にスケジュールに関しては重要なので記載をお願いします。
納期はいつなのか?
ご希望の納期をお知らせください。
他の案件を抱えていることもありますので、余裕を持ったスケジュールでお願いします。
ご予算
概算の見積もりをお出ししますが、予算が限られているなどの場合こちらで精査して工程見直しなど可能な限り対応させていただきます。
お気軽にお問い合わせください。
支払い方法
スタジオFarbeでは、銀行振り込みとアズカリでの方法を採用しております。
流れとしては、依頼→ラフ・修正→清書→確認・OK→お支払い→納品となります。
トラブルを避けるため、納品前の振り込みをお願いしております。
納品後そのまま振り込みせずというケースも多々ありますので。
アズカリを利用する場合は、事前にアズカリに入金、入金が確認しだい製作開始となります。
制作費は第3者のアズカリが預かることになります。
もし事情ができ制作できなくなった場合資金は依頼者に払い戻しされます。
いい仕事をするために
依頼する時に伝えてほしい情報をざっと書いてきましたが、
初めての場合わからないことばかりなので、何かあったら遠慮なく聞いてもらえると嬉しいです。
わからないまま進めると修正や思うようなイラストにならないこともありますので、情報を共有し、よい仕事をしたいと思っております。